国税庁より、平成26事務年度の相続税調査の状況が公表されました。実地調査の件数1万2406件で、そのうち申告漏れがあった件数が1万151件でした。実地調査の申告漏れ財産で、最も多いものは、現金・預貯金等でした。調査事例としては、多額な預貯金を長年かけて引き出したり、相続開始当日を含め直前の引き出し等が多いようです。また、相続税の調査で、必ず問題となる名義預金の帰属が問題となっているようです。近年、海外財産の申告漏れもあることから、海外資産関連事案の調査件数も増加しています。名義預金の確認と預貯金等の入出金状況を確認して、調査に耐えられるようなしっかりとした相続税の申告書作成を心掛けましょう。