民法第９２９条（公告期間満了後の弁済）限定承認者は、相続債権者に債権額の割合に応じて弁済します。優先権のある債権者は、それを優先します。

民法第９２８条（公告期間満了前の弁済の拒絶） 期間満了しないとどれだけの債権があるかわからないため、拒めます。

民法第９２７条（相続債権者及び受遺者に対する公告及び催告）第１項　限定承認をした後に相続債権者や受遺者に対して、請求の申出の公告（二カ月以上）を行います。第２項　前項により、申出がない場合は、弁済の対象から除きます。第３項　限定承認者は、知っている相続債権者・受遺者には、個別に催告します。第４項　第１項は、官報に掲載します。

民法第９２６条（限定承認者による管理）相続財産の管理を行います。

民法第９２５条（限定承認をしたときの権利義務）例えば、相続人が被相続人に対する借入があり、被相続人は、相続人に貸付があった場合、これは、消滅しないということです。

民法第９２４条（限定承認の方式）　三カ月以内に目録作成、家裁に提出、限定承認する旨を申述します。

民法第９２３条（共同相続人の限定承認）限定承認は、共同相続人の全員が共同して行います。

民法　第二款　第９２２条（限定承認）　プラスの財産を限度として、マイナスの財産を相続します。

第９２１条（法定単純承認）次に掲げる場合には、相続人は、単純承認をしたものとみなす。一号　相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき。　二号　期間内に限定承認又は相続を放棄しなかったとき。　三号　限定承認又は相続を放棄した後でも遺産を隠したり、消費したり又は悪意で目録に請求しなかったとき。その相続人の放棄後に相続人となった者が承認した場合を除く。

第二節　相続の承認　第一款　単純承認　第９２０条（単純承認の効力）