民法第９３５条（公告期間内に申出をしなかった相続債権者及び受遺者）残余財産についてのみ権利を行使できます。ただし、抵当権等の担保権を持つ者は、優先的に弁済を受けられます。

民法第９３４条（不当な弁済をした限定承認者の責任等）第１項ルール違反した限定承認者は、損害賠償の責任を負います。第２項ルール違反を知って、弁済を受けた債権者にも求償できます。第３項損害賠償請求権や求償権の消滅時効を準用します。

民法第９３３条（相続債権者及び受遺者の換価手続への参加）手続や価格が適正に行われるか気になる方もいます。

民法第９３２条（弁済のため相続財産の換価） 弁済のため売却にする場合は、競売になります。限定承認者自身が弁済した場合は、競売を止められます。

民法第９３１条（受遺者に対する弁済）相続債権者と受遺者に優先順序を設けています。

民法第９３０条（期限前の債務等の弁済）第１項　返済期限が到来していない債権でも弁済します。第２項　不確定な債権は、鑑定人の評価に従います。

民法第９２９条（公告期間満了後の弁済）限定承認者は、相続債権者に債権額の割合に応じて弁済します。優先権のある債権者は、それを優先します。

民法第９２８条（公告期間満了前の弁済の拒絶） 期間満了しないとどれだけの債権があるかわからないため、拒めます。

民法第９２７条（相続債権者及び受遺者に対する公告及び催告）第１項　限定承認をした後に相続債権者や受遺者に対して、請求の申出の公告（二カ月以上）を行います。第２項　前項により、申出がない場合は、弁済の対象から除きます。第３項　限定承認者は、知っている相続債権者・受遺者には、個別に催告します。第４項　第１項は、官報に掲載します。

民法第９２６条（限定承認者による管理）相続財産の管理を行います。