民法第９４３条（財産分離の請求後の相続財産の管理）第１項　裁判所は、管理人を選任する等、相続財産の管理に必要な処分を命じます。第２項　不在者の財産管理人と同じ権利・義務を負います。

民法第９４２条（財産分離の効力）請求した人、公告により弁済を受ける申出人は、優先して遺産から弁済が受けられます。

民法第９４１条（相続債権者又は受遺者の請求による財産の分離）第１項　相続人の本来の財産と相続によって取得した財産を区別するよう請求することが出来ます。第２項　公告義務があります。　第３項　官報に掲載します。

民法第９４０条（相続の放棄をした者による管理）第１項　放棄によって、相続人となったものが管理できるまで、継続管理を義務付けています。第２項準用規定です。

民法第９３９条（相続の放棄の効力）相続を放棄したら相続人では、無いという事です。

第三節　相続の放棄　第９３８条（相続の放棄の方式）家庭裁判所に申述します。

民法第９３７条（法定単純承認の事由がある場合の相続債権者）相続債権者は、共同相続人に対し、権利を行使できます。

民法第９３６条（相続人が数人ある場合の相続財産の管理人）第１項管理人は、家庭裁判所が選任します。第２項管理人の行為を規定しています。第３項規定の準用と５日を１０日の読替規定です。

民法第９３５条（公告期間内に申出をしなかった相続債権者及び受遺者）残余財産についてのみ権利を行使できます。ただし、抵当権等の担保権を持つ者は、優先的に弁済を受けられます。

民法第９３４条（不当な弁済をした限定承認者の責任等）第１項ルール違反した限定承認者は、損害賠償の責任を負います。第２項ルール違反を知って、弁済を受けた債権者にも求償できます。第３項損害賠償請求権や求償権の消滅時効を準用します。